都会の夜をさまよう孤独な男女の恋愛を描いたマイク・フィッギス 監督の『リービング・ラスベガス』(95)に主演してオスカーを射止め てからというもの、順風満帆のスター街道をひた走っているニコラス・ ケイジ。確かにあのアルコール中毒男のシリアスな演技には目を瞠る ものがあった。仕事も家庭も捨てて不夜城ラスベガスにやってきたハ リウッドの脚本家と娼婦との間に芽生えた愛。追いつめられて深海に 漂う刹那の男と女の関係は逆説的な解放を意味する。だから、たとえ 結末が悲惨なものだとしても、そこに愛の帰結を見ることができるの だ。ニコラス・ケイジの酔っ払いぶりがなんと幸福そうに見えたこと か。 『リービング・ラスベガス』は情念たっぷりの恋愛ドラマではない。 フィッギス監督は距離感をもってT大人の恋愛Uを描いたのである。 そして、映像とともに音楽も素晴らしかった。ミュージシャンだった フィッギスが音楽を担当し、旧知の仲でもあるスティングがスタンダ ード・ナンバーTマイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴUTエンジェ ル・アイズUTイッツ・ア・ロンサム・オールドタウンUの3曲を歌 っているし、元イーグルスのドン・ヘイリーも名曲Tカム・レイン・ オア・カム・シャインUで渋い歌声を披露している。音楽にのせて映 画が出来上がったというような「はじめに音楽ありき」の作品だ。サ ントラ盤を聴きながらこの文章を書いていると、どっぷりと世界に浸 ってしまう。
ニコラス・ケイジのことを書こうと思って、つい前置きが長くなっ
1964年1月7日、カリフォルニア州ロングビーチ生まれのニコラス・
目も鼻も口もすべてが大きい、人のよさそうなマヌケ面!? そばに |
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2.『月の輝く夜に』(88)
(監督:ノーマン・ジュイスン 共演:シェール)
3.『ワイルド・アット・ハート』(90)
(監督:デヴィット・リンチ 共演:ローラ・ダーン、ウィレム・デフォー)
4.『バーディ』(84)
(監督:アラン・パーカー 共演:マシュー・モディーン)
5.『ハネムーンINベガス』(92)
(監督:アンドリュー・バーグマン 共演:ジェームズ・カーン、サラ・ジェシカ・パーカー)