そこかしこにうずたかく積まれた書物
びっしりと書き込まれたノートの山
絵の具が足りずに筆を折った未完のカンバス
身の丈をこす雑草が生い茂る庭には
きょうも鳥たちがやってきてのどを競い合う
草刈りは殺生だといって育てたふぞろいの野菜たちに
きみは感謝と敬意を表して食する
腹をすかした猫がニャーと泣けば
夕食の残ったおかずを差し出して
これはご馳走だよと声かける
ブンブン飛び交うハエたちの
にぎやかな会話も心地よく
ひらひら舞う蝶や蛾たちの
これ見よがしの踊りも楽しいと眺めやる
コルトレーンを聴きながら月を眺めて酒を飲む
昼間活けた野草たちがきみを見つめる
きみは一筋の光に照らされて瞑想する
静かに目覚めたころの昼下がり
外へ飛び出して日銭を稼ぐ
きみが過ごしてきた多くの時間
きみが残してきた大きな足跡
それらをなぞるようにして友らが訪れ
きみはボソボソといまの暮らしを語る
歌うたわずして詩人なるきみよ
それでいい
それでいい
宇宙の大生命にふれるきみよ
いつまでも
いつまでも