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拾う part 1:小さき子らのコトバ (1)

捨てるものも拾うものもない
本気でそう思っていた二十代のころ
こうして少しだけ長く生きてみると
拾うものがたくさんあったことに気づかされる
だから、イキタイ!
だから、シアワセ!
・・・・・・・・・・・
おとうさん、タンポポがおじいさんになっちゃったよ!
5歳の息子の指さすほうを見る父
綿毛の蒲公英が風にふわふわと揺れている

おばあちゃんの腕って、ポチャポチャしてキモチいいね!
年取るとみ〜んなたるんでしまうのね
祖母の膝に座った孫
あたしも早くおばあちゃんになりたいな!

おねえちゃん、スイセンの芽がちょこちょこ並んでるよ!
歓声をあげる5歳の弟
振り返る9歳の姉
ぜーんぶ、食べちゃいたいね!

おとうさんとおかあさん、どっちが好き?
近所のおばさんに聞かれた4歳の弟
ぼく、おにいちゃんがいちばん好きだよ!

坊や、いくつになったの?
ぼく、ヒャクサイ!
じゃあ、おじいさんになったのね
おじいちゃんはね、ゼロサイ!

きのうの夜、おかあさんがね、泣いたんだよ!
だから、ぼくがね、肩をたたいて笑ったんだよ!
そしたらね、もっと大きな声で泣いたんだよ!

おじいちゃんが怒って出ていっちゃったよ!
姪っ子の言葉に苦笑する叔母
もうちょっとしたら、いっしょにお迎えにいこうよ!

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