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太郎の徒競走

本日は晴天なり。
太郎、小学校最後の運動会
前夜、イメージしながら寝入った
徒競走、トップになれなかった5年間
「明日こそ、決めてやるぜ!」
本番にはめっぽう弱い太郎
案の定、スタートで出おくれる
おまけにあせって、ころんで、
みるみるうちに抜かされ
みんなの背中が遠くなる
「ひょっとして、ビリ?」
はっとして、後ろを振り向くと、
万年ビリケツの姿があった
太郎を見てニコニコ
「変なヤツ、ビリなのに笑っている」
少しほっとした。ビリはご免だった
ところが、万年ビリケツ急接近
並走するかたちでスピードダウン
「なんてこった、もっと速く」
太郎、必死の形相で走る
かくして、ふたり同時のゴールイン
「やったよね!」
万年ビリケツが太郎の肩を抱いた
太郎、力が抜けた
汗と涙の徒競走

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